2013年09月09日
何を語ろう

市民病院のラウンジから望む長野市北部の田園地帯は、すでに黄金色に輝き始めている。
お盆の真っ只中、宴会の最中に届いたメール。
それは、会のメンバーに一斉送信したものだった。
「全身に癌が転移している・・・」
この会のまとめ役の先輩は、こと細かく自分の病状を会員に伝えて後入院した。
仲間と見舞いに行くと、彼はラウンジでコーヒーを飲みながら外の景色を眺めていた。
「癌とは戦わない」論者の自分には、それを彼に押し付けることもできず、ただ具にも付かない世間話をして病院を去った。
お守りを手渡して、笑顔でエレベーターに乗った。

Posted by ポン助 at 09:55│Comments(0)
│Jazz
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